4/22(火)
【スプリット ～ モスタル】
次の目的地はモスタル
ボスニアヘルツェゴビナの街
先日ヒッチハイクで乗せてもらったクロアチア人夫婦に勧められた場所
ヒッチハイクポイントに到着し、親指を立てること10分
オミシュという街に行く青年が止まった
彼は一度通りすぎて、引き返してくれたらしい
幸先いいスタート
彼だけでなく、クロアチア人の多くは英語が話せる人が多い
中学校から全員勉強しなければいけないようだ
彼とは宗教関係の話をした
乗せてくれた人の中には、バックミラーにロザリオをぶら下げている人たちが少なくない
クロアチアの交通事情は曖昧模糊
シートベルトはしたり、しなかったり
バイクもツーリングする人たち以外は全員ヘルメットをしていない
警察も何故かそれを暗黙の了解としている
オミシュに着くと、そこはきれいな景色が待っていた
透き通るような水のビーチ
入りたかったが、ヒッチハイクの途中なので断念
それにしても、今日は日射しが強い
半袖で十分
しばらくすると、フランス人カップルが運転するキャンピングカーが止まった
私の他にもフランス人カップルのヒッチハイカーを乗せていた
彼らにも、モスタル近くのお勧めの場所を教えてもらった
こうやってノープランの旅が計画されていく
モスタルとの分岐点まで、乗せてもらった
そこの景色もまた最高
断崖絶壁の下にコバルトブルーの海
どこまでも広がる水平線
分岐点で親指を立てると、一発で止まった
車の通りが少ない場所だっただけに嬉しかった
途中までの町まで
そこまでの道も絶景
今までが海だったのに対し、ここからは山
ぐねぐねした坂道をぐんぐん上っていく
緑がとても美しい
乗せてくれたおじさんに握手しお礼を言って、車を降りた
降ろしてもらった場所は、小さな町
車の通りがほとんどない
歩きながらのヒッチハイクにした
一本道なので迷うことはない
後ろから車が来たら、親指を立てる
歩く
それの繰り返し
5kmくらい歩いたところで、ようやく止まった
イモツキというボスニアヘルツェゴビナとの国境近くの街まで
しかも、家の食事まで招待された
時刻は4時近く
今日はまだ何も食べていなかったが、暑かったせいで食欲はあまりなかった
それでも、喜んで家に付いていった
家には奥さんと娘がいた
3人姉妹のようだが、上の2人は大学に行くため家を離れているようだ
クロアチアの大学は卒業するのが、難しいらしい
最低でも5年はかかると言っていた
私は彼と一緒に食事
ビーフシチューとパンが前菜
メインにチキンカツと野菜
オリーブオイルとマヨネーズを付けて食べた
また、手作りのワインも頂いた
彼は以前もスウェーデン人のヒッチハイカーを連れてきたらしい
とても優しい父親
3人姉妹だからか、私を息子のように親切にしてくれた
そして、これからイモツキの湖を案内してくれる
家を出るときには、自家製のワインをペットボトルに容れて渡してくれた
ペットボトルの水も新しいものに交換してくれた
本当にありがたい
イモツキの湖もまたきれいで澄んだ水の色
夏になると泳ぐ人たちもいる
絶壁に囲まれた湖は、崖からパラシュートで飛び降りる人もいるようだ
また、もう一つの湖はヘビがいるため、泳ぐのは危険だそう
湖を2つ巡ると、ボスニアヘルツェゴビナの国境まで送ってくれた
本当にいい人に巡り会えた
国境ではクロアチアを出国する車に混じって一緒に並んだ
何だか徒歩でドライブスルーに並んでいる感覚
100m歩くと、今度はボスニアヘルツェゴビナへ入国
スタンプはないようだ
｢Welcome to Bosnia｣
この一言を聞いただけで、この国のことが気に入った
今まで会った審査官のほとんどは事務的な作業
話しかけてくる人はあまりいなかった
国境近くでヒッチハイク
ドライバーの多くは、こちらを見て笑顔で手を振ったり、反応してくれる
ボスニアヘルツェゴビナ人はどうやらフレンドリーのようだ
すれ違う休憩中の審査官や少年たちも気さくに話しかけてくれる
待つこと1時間
モスタルに行くというおじさんに拾ってもらった
この方もいい人で、ガソリンスタンドに止まると、水とチョコレートを買ってくれた
水は持っていると言ったが、
｢冷たくないだろう｣
と言って、冷たい水を買って渡してくれた
今回は本当に恵まれたヒッチハイク
モスタルには2000m級の山4つに囲まれた街
1つは山頂付近に雪が積もっているのが見える
そして、ムスリムの人口も多い
それが問題で宗教対立が起きたと話してくれた
1時間ちょっとで到着
何度もお礼を言って、車を降りた
フリーwi-fiを拾ってホステルを予約
ホステルに到着すると、オーナーが温かく迎えてくれた
パスポートのチェックや支払いは後回し
紅茶でもてなしてくれた
しばらくすると、他のスタッフも来て、モスタルの街案内を地図でしてくれた
さらには、無料で夕食のパスタとラキヤという伝統的なお酒まで頂いた
ボスニアヘルツェゴビナに入って良いこと尽くし
明日からの滞在も楽しくなりそうだ
今日1日で焼けた肌はほんのり赤く染まっている
首の後ろにヒリヒリを感じながら、シャワーを浴びた
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| 2015年4月 クロアチア イモツキの湖 |
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