1/26(月)
【トロムソ】
そう、オーロラを見に行ってきた
トロムソ空港の隅っこに3つ並んだソファ
その一番左の上で目を覚ました
トロムソ空港の発着便数は少ない
そのため、朝もあまり騒がしくない
空港にはwi-fiもあるし、充電もできる
かなり助かる
ナルヴィクで寒空の下、9時間耐えた疲れがまだ残っている
空港からトロムソの中心街までは歩いて1時間
もちろん10kg近いザックを担いだままの移動
昨日と同じバーガーキングで今日の予定をたてる
天気予報とにらめっこ
オーロラを見るためだ
ここトロムソはオーロラの出現率が高いことで有名
通ってきた街のトロンヘイム、ボーデ、ナルヴィクでも条件が良ければ見ることはできる
しかし、曖昧な情報しかなかったため確実に見えると言われるトロムソまで来たのだ
また、気温がそれほど低くなく観察しやすい
私のときは、2~5℃も気温があり、あまり寒くなかった
1時間おきくらいに天気予報とオーロラ予報をチェック
それから窓の外もチェック
今日は雲があるが、雲の切れ間からうっすらと太陽の光も少しは見える
チャンスかもしれない
決断しツーリストインフォメーションに向かった
いくつかオーロラツアーの会社を紹介してもらった
6つある中から値段とツアー内容を比較
そして、ようやく1つに絞りこんだ
ツアーの予約はインフォメーションでもできた
また、ツアー開始3時間前だったが当日の予約もできた
予約できずに、今夜行けなかったらどうしよう
と、不安もあったが一安心
ちょっとドキッとしたことはあった
予約には名前と携帯番号もしくは、滞在先が必要だった
が、空港泊の私にはそんなものない
まだホテルを取っていないと言うと、大丈夫だった
しかし、受付の女性は勘がいいのか、
「外は寒いから、絶対ホテルを取りなさい。空港は閉まるから泊まったらダメよ」
と言ってきた
一瞬ヒヤリとした
昨日空港でお世話になったばかり…
そんなこともあったが、無事に予約完了
大きなザックは邪魔なので倉庫の陰に隠す
予約したあとにパラパラと雨が降ってきた
おいおい、大丈夫か
それも出発前には止んだ
18:30発
Arctic Guide Service 社
950クローネ(約14480円)
ボリビアのウユニ塩湖以来のツアー
全行程7時間のツアー
どこの会社も価格は900 ~ 1400クローネの間
それに軽食付や防寒服の貸与など似たり寄ったり
決め手になったのは、撮った写真をfacebookでアップしてくれること
私は高性能のカメラを持っていない
iPod touchとデジカメはアルゼンチンで強盗に盗られたのでない
最近、動きも重くなってきたスマホのカメラで綺麗な写真を撮るのは難しい
オーロラや夜景を撮るのは、はなから諦めていた
その為、写真を撮ってくれるサービスがある会社を選んだ
18時にオフィスに集合
規約にサインをしてバスに乗り込んだ
大型の観光バス
ちなみにこのバスにもwi-fiが付いていた
参加者は50人近い
ドライバーと、男性ガイドが2人
1人は日本人のガイドだった
こんな北の果てで日本人が働いていることに驚いた
車内では、隣に座ったブラジル人とお喋りしていた
日本人の参加者も私の他にカップルが一組いた
バスの中では、ガイドの説明
トロムソの街の紹介やオーロラの原理について
久々にツアーぽくって新鮮だった
また、ガイドは2人とも優しく、カメラの設定についても一人一人
席を回って相談にのっていた
30分ほどで最初のポイントに到着
ガイドが言うには、オーロラが見えるらしいが、
曖昧過ぎて私の肉眼では捉えることができなかった
雲は少しあるが、星はしっかり見える
今日はオーロラが見れると、期待は膨らむ
光が弱いので10分で場所を移動
川沿いのポイント
先ほどのオーロラよりは強い光だが、まだぼんやり…
山の中腹から出た光の筋は、私の頭上を越えて川の向こうの空でウヨウヨとくねっている
光っては消え、光っては消えの繰り返し
山の向こう側からは月光もぼんやりと漏れている
ガイドがいないと、たぶん見つけられない
色も肉眼だと写真やテレビで見るような綺麗な緑色ではない
雲と見間違えるくらいの色
ただ動きが雲とは違う
ツアーに参加しといて良かった
自力で見つけるのは困難だと思った
ネットの情報では、条件が揃えばレストランで夕食を食べながら
オーロラを鑑賞することも可能とか書いてあった
実際のところ、トロムソの中心街ではおそらく無理だろうというのが正直な感想
街の光が強くて見にくいと思う
3つ目のポイントはスウェーデンとの国境近くの山の中
ピークはここできた!
バスを降りるとすぐに目がついた
山の中腹からニョロニョロと靄が出ている
それは向かいの山を越えて遠くの空に伸びていた
それはまるで生き物のように揺らめいていた
天空を駆ける竜の如く
光の強さは気まぐれで、さっきまで濃かったものは薄くなったり、
よく観察しておかないと見逃してしまう
神秘的で幻想的な光
ときにはカーテンのように下へと伸びてくる
仄かに光っては儚く消える
寒さもここがピーク
休憩タイムがあり、ホットチョコとクッキー
寒くて2杯もおかわりした
大満足のツアー
出来上がりの写真を楽しみにしながら、帰路へついた
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2015年1月 ノルウェー トロムソのオーロラ |
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